ジャズ(jazz)の種類

モダン・ジャズ

 

 

モダン・ジャズは、ややマンネリ化してきたスウィング・ジャズに飽きた人たちや、もともと即興演奏が好きなジャズ演奏家たちが、ライヴハウス、演奏主体の飲食店が閉店した後で、ジャム・セッションすることから発展していったようです。

 

まず最初に決めたテーマ部分を演奏し、その後は、コード進行に沿りながらも、自由な即興演奏(アドリブ)を順番に展開していくという形式が中心です。

 

1940年代に確立したビバップから「モダン・ジャズ」は始まり、1960年代終盤のマイルス・デイヴィスたちあたりまで続きました。ビバップは、今までのジャズを継承するのか、反発したのかわかりませんが、モダン・ジャズの起源はこの音楽にあるようです。

 

「クール・ジャズ」は、ビバップの反動もあったのか、1940年代後半に登場しています。奏法や展開などに抑制が効いたスタイルで、比較的白人寄りのイメージが強いジャズのジャンルで、その名の通りに理知的でコントロールされています。ただし、ビバップ特有の躍動感や情緒感はあまりありません。

 

「ウエストコースト・ジャズ」は、1950年代にアメリカ合衆国のロサンゼルスを中心に、アメリカ西海岸で好まれて演奏されていたタイプのジャズです。ロックでも同名のムーヴメントがありますが、他のジャズ分類が、南部発祥後のニューヨークが中心で、いわゆる東海岸の音楽手法、形態であったのに対し、地区による分類をしているわけです。主に正統的な音楽教育を受けた白人の演奏家で、クール・ジャズの発展版のようなスタイルです。